AI映像にも物語が必要
全ショットを仕上げても、解決できたのは見た目の問題だけでした。この十秒のテストには月餅、友人、満月、Venus のロゴがありました。欠けていたのは、見続けたくなる理由です。
ネット上の AI 動画は最も良い結果だけを見せることが多くあります。私は Blender の絵コンテから AI 動画へ進んだ過程と、なぜ最後まで納得できなかったのかを、実際の試みとして記録したいと考えました。
結末が読めてしまう再会の物語
三人の友人と Venus のマスコットが海辺でキャンプしています。マスコットが月に気づき、友人たちが見上げ、満月が Venus のロゴの点に変わります。
始まり、終わり、ブランドへの転換は明確でした。しかし筋が通っているだけでは、人を引きつける物語にはなりません。冒頭の月餅のショットで、展開が予測できてしまいました。
Blender で物語を試し、ショットごとに生成する


Blender の箱、球、簡単なカメラで十五秒の絵コンテを作りました。人物の配置、見上げるタイミング、カットの順序を確認できるようにするためです。目的は美しい画を作ることではなく、低コストで物語を試すことでした。
その後 Dreamina でキャラクター、キャンプ場、月餅、月を作り込み、短いクリップごとに生成しました。動画の参照は動き、画像の参照は見た目と雰囲気を伝える役割です。
画が良くなっても物語は良くならなかった
大きすぎる月餅、不正確なロゴ、消える椅子、月の周囲の不自然なカメラワークを修正しました。そのたびに画は意図に近づきました。
それでも中心的な問題は残りました。人物はほぼ座って笑い、見上げるだけで、マスコットは空を指すだけでした。ショットに順番はあっても、意味のある出来事や驚き、それへの反応がつながっていませんでした。
ラフ編集が退屈なら、生成を重ねても、退屈な動画の見た目を磨くだけになるかもしれません。
次の生成前に試したいこと
- 01
出来事から始める ある人物の行動が、別の人物の反応を生むようにする
- 02
一つのショットに一つの役割 状況、行動、反応を一回の生成に詰め込まない
- 03
まずラフ編集を見る 単純な箱だけでも、次の一秒を見たいと思えるか確認する
- 04
ブランドの細部は仕上げで整える 正確なロゴ、文字、厳密なトランジションは制御できる工程で仕上げる
AI ブランド動画についての実践的な問い
- AI ブランド動画が退屈に感じられるのはなぜ?
- 美しい画は出来事の代わりにはなりません。人物が何を望み、何が起こり、周囲がどう反応するかが必要です。
- Blender のブロックアウトは何に役立つ?
- 生成前にカメラ、配置、テンポ、編集を試すことで、物語の問題を早く見つけられます。
- AI 動画でロゴを正確に保つには?
- 参照画像は方向づけには役立ちますが、ロゴの形状を固定するものではありません。正確なロゴや文字は、元のアートワークをポストプロダクションで合成します。

